魔女のベシーに言い分はある

セラピーについて

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諍い

「髪を切らせてよ」というと、 「うん、いいよ」というので、 作業用のはさみで、ザクザクと切っていった。 バランスが悪いな、と思ったので、 「ねえ、耳たぶも切っていい?」と聞くと、 「うーん、少しなら」と言う。 「そうなら」と言いながら、耳たぶを少しずつ切っていった。 もちもちとした感じだった。不思議に血は出ない。 「痛くないの」 「ねえ、あんまり切らないでね、くっつかないから、ちょっとずつしか回復しない、あんまりくっついていかない」 ああそうなのか、少しずつならくっついていくのか、そう思うと、怖いような、安心なような気がして、 「ああ、でも、けっこう切っちゃったよ、もう」というと、 「あんまりくっつかないんだよ」と、情けない顔をした。